寒い家から暖かい家へ。リノベーションを実例で紹介します。

自然素材の家の本当の価値を伝えたい、ナチュールホームの高橋 普佐男です。

いや~、寒い日が続きますね。
この時期は寒い家に住んでいる人は切実ですね。

前回のブログで温かい家にリノベーションする事例を書きましたが、今回はどのようにして工事を行ったのかをご紹介します。

◎前回のブログはこちらから
「お正月の実家から戻ってきて実感できる家の快適さ。その原因は断熱性能に有り。」

リフォームとリノベーションの違いは?

よく「リフォームとリノべーションの違いってなんですか?」と聞かれることがあります。
特に明確な定義はありませんが、こんな捉え方でよいかと思います。

リフォーム = 古くなった住まいを直して元に戻すこと

リノベーション = いちから創り直して価値を高めること

単に大規模なリフォームのことをリノベーションと呼ぶこともありますが・・

Renovation =「Re + Innovation」
Innovationは、「革新」「刷新」「一新」といった意味になります。

ナチュールホームのおすすめするリノベーションは、合板フロアーやビニールクロスでできたフツーの家を、自然素材をたっぷり使用した、住み心地の良い超おしゃれな家に創りかえることです。

どうせやるなら自分の住みたい家に、思い切ってガラッと変えてしまいましょう。

そしてそんなリノベーションのときに一緒に行いたいのが「断熱の強化」です。

「寒い家」から「暖かい家」に

部分的なリフォームでは不可能なことができてしまうのが、リノベーションの魅力でもあります。

実例を紹介します

実例として8年前に行った、リコ(妻)の実家の断熱強化を伴うリノベーションをご紹介します。

概要はこんな感じです。

・街中の狭小地に立つ築30年の3階建て鉄骨造の住宅
・延べ床面積は38坪で、1階がガレージと奥に和室2間
・2階にLDKと浴室やサニタリーなどの水周りと主寝室
・3階に子供室2室

施工前のLDK。 化学建材の内装。

今回のメインは2階の狭くて使いにくいLDKを広く開放的にして、老後も浴室やトイレなどを使いやすくすることです。

2階間取り図のビフォーアフター

そしてもうひとつの目的は寒さ対策です。
夏は暑く、冬はとにかく暖房がきかず、寒い。
結露やカビにも悩まされていました。

鉄は熱を通しやすいため、鉄骨造は木造に比べて外気温の影響を受けやすい構造なのです。

今回行う断熱強化は主に3種類です。

⓵床、壁、天井の断熱材を断熱力の高いもの(熱を通しにくいもの)に入れ替えること

⓶屋外との隙間をなくすこと

⓷窓の内側にもう一つ窓を取り付けて二重の窓にして、屋外との熱の出入りを少なくすること

これだけをしっかりと行えば、見違えるほど快適な家に生まれ変わります。

エアコンなどの冷暖房の効きがよくなり、家の中どこにいっても温度差が少なくなります。

これによってヒートショック(家の中の温度差による事故)が起きにくくなります。

さらに内装を無垢フローリングや漆喰塗り壁などの自然素材で仕上げ、住み心地の良い家にしてしまいましょう(^^)

リノベーション工事の流れ

具体的な工事の流れはこんな感じです。

⓵解体工事

まずは解体から。内装を全て解体撤去し、骨組みと外壁だけにします。

⓶断熱工事

壁は硬質ウレタンの吹付です。
床はポレスチレンフォーム、天井は高性能グラスウールを充填します。

リノべーションでは新築のように計画的で完璧な断熱・気密施工は難しいですが、現場の状況に応じて可能な限りのことを行います。

⓷造作工事

大工さんの作業です。

床は無垢フローリングを貼り、壁は漆喰塗りの下地を作っていきます。

天井には木の付梁を。一気に雰囲気が上がりますね♪

⓸仕上工事

左官屋さんが壁の漆喰をコテで丁寧に仕上げていきます。

キッチンの壁には大判のタイルを。

⓹建具、設備機器類の取付

オリジナルの無垢の建具と収納を取り付けていきます。

⑥内窓(樹脂製サッシ)の取付

写真が見つからなかったので、メーカーの分かりやすいイメージ図で。

⑦完成

14帖→21帖に広くなったLDK

キッチンもカップボードもテレビ台もウォールナット材の手づくり。

モザイクタイル貼りの洗面カウンター。冬でも全く寒くありません。

開放的で雰囲気がよく、住み心地の良い家に生まれ変わりました。

部屋と階段との仕切りもありません。

断熱強化をしたことで、家の中全体の温度差を少なくなったからできることですね。

毎年お正月に行くと、お義母さんに

「暖かい家にしてくれて、本当にありがとうね」と言ってもらえるのが嬉しいです。

事実、以前の家とは比較にならないほど快適になりました。

建物の本体がしっかりしていれば、今回のようなリノベーションが可能です。

ただ、既存の内外装の解体や構造の補強費などが必要になるため、新築と比べると工事費が割高になることは避けられません。

リノベーションをお考えの方は、まずは今住んでいる建物の診断をお勧めします。
建て替えかリノベーションか、暮らし方や費用対効果を考えた上で決定するのがよいでしょう。

輪之内町でリノベーションを行っています

ちょうど今、輪之内町でリノベーション工事の真っ最中です。
こちらも事前に建物の状態をしっかりと確認してから判断しています。

28坪木造平屋が自然素材たっぷりの家に、劇的に生まれ変わりますよ~!

LDKのイメージ画

工事の様子はホームページの家づくりレポートでご紹介しています。
輪之内町Iさま邸リノベーション

新築かリノベか、リノベか新築か??

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プロフィール
プロフィール 高橋普佐男
岐阜県羽島市の工務店、ナチュールホーム株式会社の代表取締役。

幼いころから家が原因のアレルギーに悩まされ、10年前に建てた自宅は家族が健康に暮らせる家に。使うほどに味わい深くなるものが好きで、家も同じ考えです。無垢の木・漆喰・塗料・鉄・石などの天然素材を上手に活かしたオリジナルの家を造っています。

妻と小学生の娘と息子の4人家族。家づくりに関する楽しい話からコアな話、暮らしを楽しむ方法などをお伝えしていきます。 一級建築士・シックハウス診断士・VOC測定士。