ショールームができて7年が経ちました。自然素材の家って7年経ったらどうなるのでしょうか?

自然素材の家の価値を伝えたい、ナチュールホームの高橋 普佐男です。

今月でショールームができて7年になります。
振り返ってみると、あっという間の7年。

今一番感じることは、「ショールームを作って本当によかったなぁ」ということです。

勾配天井で開放的な打合せスペース

7年前に思い切ってこのショールームを作った一番の理由は、ナチュールホームの家のことを周りの人にもっとよく知ってほしかったからです。

それまでの事務所は、同じ羽島市内で先代が創業した併用住宅の一室でした。
10畳程度の部屋に事務机と打合せスペースが押し込まれてとっても窮屈。夏は暑く冬は寒い、自然素材は一切使わずに年中薄暗くて狭い場所でした。

今提案している家とは真逆の環境ですね(^^;)
でも、工務店の事務所なんてそんなものでした。(今もそんな会社が多いと思いますが)

そのため、打合せはもっぱら我が家で行っていました。
自然素材をたっぷりと使用し、夏は涼しく冬は家の中のどこに行っても温かい。
それにぼくたち家族が健康で楽しく暮らしている雰囲気を感じ取ってもらえてとても好評でした。

その反面、自宅を毎週末を打合せとして使うことはいろいろと不都合なことも多く、だんだんと無理が生じてきていました。そこでかねてから計画していた、ショールームを併設した事務所を新たに建てることにしたのです。

ナチュールホームのコンセプトである、自然素材を使用した、味わい深く住むほどに愛着がどんどん増していく家。使う素材やデザインにもこだわり、2012年の5月に完成しました。

ボルドーパインフローリングが味わい深くなったエントランス

この7年の間にたくさんの方にご来場いただきました。そしてたくさんの新築やリノベーションのお打合せをしてきました。
みなさんにここに来るのが楽しみだと言ってもらえて嬉しかったな。ここでの打合せが終わるときには、もうここに来ることがなくなるのが寂しいです、なんて言ってもらえたり。

ショールームは、ここで働くぼくやスタッフにとって大切な場所ですし、お越しいただくお客様にとっても記憶に残る場所になっていることがとても嬉しいです。

そんなショールームですが、7年経ってどう変わったかと言いますと、まず建築当時より雰囲気が良くなっています。
その理由は、年数が経ったほうが雰囲気が良くなる素材を使用しているからです。
床のオークやパインのフローリングは傷がついたことで味わいが出てきたり、梁や柱などの木部は色がほんのりと濃くなり、落ち着き感が増しています。
壁の漆喰は新築当時と変わらず真っ白な輝きを放っています。
この7年の間になにかメンテナンスを行ったかというと、正直を申しまして何もしていません。
しいて言えば、2年目ぐらいのときに床のオイル掛けをおこなったぐらいでしょうか。
それでもずっと良い雰囲気と空気質を保てています。

自然素材って基本的になにもしなくてもいいんです。
それでいて自然に雰囲気が良くなっていくんですね。

ロフトスペースの雑貨と照明器具たち

かたや化学建材でできた家の7年後ってどうなっているんでしょうか?
多分ですが、床の合板フロアーは表面が剥がれてベニヤがむき出しになっていたり、建具は表面の木目の樹脂シートに傷がついたり剥がれたりして基材のMDF(木質繊維を接着剤で固めた化学建材)が見えていたり。

クッションフロアーの床は表面がすれてボロボロになってくるころかな。
壁のビニールクロスは手垢で黒ずんできて、継ぎ目もほこりが付着してよく目立っています。

このように、化学建材は最初は奇麗でピカピカでも時間が経つにつれて必ずみすぼらしくなっていきます。
果たしてそんな状態になってもまだ家に愛着がもてるでしょうか?
まだ家のことを好きでいられるでしょうか?
子供が家のことを大切にしようと思うでしょうか?

もちろんそれだけが原因ではないと思いますが、自然素材と化学建材の家では、10年、20年後の劣化の差が歴然としているのは事実です。
できれば、家族みんなが気持ちよく暮らせて、長く愛着の持てる家にしたいですよね。

ショールームは室内環境も快適で、毎日奇麗な空気の中で仕事ができています。
居心地が良いために仕事も捗り、長時間ここにいても全く苦になりません。
近くにスタバがありますが、そこに行って仕事をしようという気にもなりません。
34坪の建物の中で不快に感じる場所はひとつもなく、もしここにお風呂があったなら家に帰ることも忘れて仕事に没頭していそうです(笑)
もう職場を超えた、生活を営む場所になっています。

自然素材の家が7年経ったらどうなるのか?
どんな素材を使えば後々のメンテナンスが不要になるのか?
どこに費用をかけて、どこを削減するのがよいのか?
室内の空気質はどんな感じなのか?

ショールームに来て気付いてもらえることがたくさんあります。
だって今まで家を建ててくれた方全員が、このショールームを見て何かを感じ取ってくれているのですから。

7年の時を経て、ますます味わい深くなったナチュールホームのショールーム。
気になる方は、ぜひ一度ご覧くださいね。

ショールームについて詳しくはこちらからどうぞ。

【ナチュールホームショールームのご紹介】

新緑が眩しくなってきた外観

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プロフィール
プロフィール 高橋普佐男
岐阜県羽島市の工務店、ナチュールホーム株式会社の代表取締役。

幼いころから家が原因のアレルギーに悩まされ、10年前に建てた自宅は家族が健康に暮らせる家に。使うほどに味わい深くなるものが好きで、家も同じ考えです。無垢の木・漆喰・塗料・鉄・石などの天然素材を上手に活かしたオリジナルの家を造っています。

妻と小学生の娘と息子の4人家族。家づくりに関する楽しい話からコアな話、暮らしを楽しむ方法などをお伝えしていきます。 一級建築士・シックハウス診断士・VOC測定士。